福の保護ニャン日記

保護猫『福』の飼育記録

人間に触られることを嫌がる保護猫『福』の“癒し猫”への道

福の「人馴れ」が限界に達したような気がする。
やっぱり、多頭飼育崩壊の現場でおっさんになり、そこから「癒し猫」にするというのは無理があるのかも知れない。

この間、テレビ番組で米国ニューヨーク市の「Hard Hat Cats」という保護猫団体を紹介していた。
Hard Hat Cats:https://hardhatcats.org/

ニューヨークの街中には、丸々と太った大きいネズミが生息しており、この団体は、人馴れしていない元野良猫を、ネズミが発生すると困る倉庫や集客施設に派遣する「猫の派遣業」をしている。

ホテルや飲食店などの集客施設には、猫が嫌いな人や猫アレルギーを持っている人も来るので、人間に馴れておらず、自分からは人間に近寄らない元野良猫の方が「派遣要員」としては都合が良いそうだ。

今、小生は「ニューヨークで働かないか?かの街でならば、君も輝ける!」と、福を口説いている。

【俺に働けってか?】
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最近、少しだけ人馴れが進んだ福は、小生がメグのために作った物や場所に入ったり、行ったりするようになり、「猫関係問題」が生じつつある。
ただ、メグは先住猫の福に対して遠慮があるのか、乱闘騒ぎになることはなく、最終的には福が自分の思いを遂げている。

当家では、民事不介入ならぬ「にゃん事不介入」の原則を定めているので、エサに関すること以外の猫同士の揉め事については、人的介入はせず、静観している。

福にお気に入りの場所を盗られたメグがニャーニャー泣いて、侵入猫の強制排除を求めることがしばしばあるが、当局としては、当事猫間で問題を解決するよう促す方針だ。

【メグの居場所を奪った福と抗議するメグ】
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【お気に入りの箱を福に盗られ、仕方なく外で寝るメグ】
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来年1月で福が当家に来て丸5年になる。
1年程前、あまりにも人馴れが進まず、「この猫はこの先、どうなるのか?」と思い悩んだ末に、家族会議で「お友だち作戦」の実施を決定し、2021年10月にメグを迎え入れた。

人懐っこいメグが来て「人間は怖くないかも?」と思い始めたのか、福の人馴れはここ1年数か月で著しく進んだ。

最近は、福の領域である「高い場所」以外でも体を触らせ、撫でられて気持ちよさそうな顔をするようにもなった。

下の写真のように、人間様の椅子で寝返りを打って「へそ天」になったまま触らせるまでに成長した福。メグと追いかけっこする微笑ましい姿も、視覚的には癒しになっている。

当家着任5年を節目として、福には「視覚型癒し猫」の称号を授けよう。
次は「体感型癒し猫」を目指して、日々精進していただきたい。

【どすこい!】
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メグが来て1年1か月が経過。
その間、遅きに失した感バリバリではあるが、福の「人馴れ」も、それなりに前進した。
性根は相変わらずのビビリであることに変わりはないものの、人間好きなメグを見て、何かを感じ取ったのであろう。


最近の福は、人間様の食事の時間になると、食卓からよく見える場所に陣取り、好物の「鮭の薄切ジャーキー」をもらおうと、「托鉢」をするようになった。
托鉢中の福は、63%の確率で、触ることが出来る。

約5年かけて、ようやく「家に棲みついた生物」から辛うじて「同居する猫」に昇格!

【今宵も鮭のジャーキーを所望する!】
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【かまって症候群のメグ】
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便秘で獣医に連れて行かれた福は、その後、人の手によるうんこ摘出術を受けることなく、自力で排便している。めでたし、めでたし。

しかし、ケージ内で捕獲されたことがトラウマになったのか、猫がエアコンの下の隙間に入り込むのを防ぐためにカーテンレール上に設置した段ボール小屋(サイズ的にはメグ用)の中に、無理やり入り込んで寝ることが多くなった。

この箱の中に居ると安心するようであるが、この場所で「捕獲部隊」に急襲されたら、逃げられないということを分かっていないのが、こいつの知能的限界なのであろう。

箱から出ている顔をアップで撮ったら、おっさん猫なのに、ライオンの子供のようにあどけない表情をしていた。
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福が嘔吐を繰り返したので、獣医に連れて行き、レントゲンを撮ったら、腸にうんこが詰まっていることが判った。
獣医師曰く、重度の糞詰まりの場合は、人間の手でうんこをほじくり出す施術(摘便)を行うのだが、福の場合は、まだそこまでひどい状態ではないとのこと。

結局、便秘薬をもらって、1日2回処方したところ、とりあえずは自力で排便したので、福にとっては恐怖のシナリオ「再逮捕 ⇒ 獣医で再診 ⇒ 摘便」は免れた。

人間に触られることを極度に嫌がる福を、獣医に連行するために逮捕するのも一苦労だ。
前回の嘔吐騒ぎの後、獣捕獲用の皮手袋を買ってあったので、今回の捕物劇は比較的あっさりと完了したが、捕獲現場がケージの中だったため、あれから丸2日ほど、ケージの中では眠らず、カーテンレールの上に設置した段ボール小屋の中で夜を過ごしている。

なんだかジャングルの木の上にいるナマケモノを見ているようだ。

【地上はあぶない、あぶない】
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昼間は、ほぼ自分のケージの中で過ごし、夜も更け、人間様が寝室に入る頃になると出てきて、メグと遊ぼうとする福。
ただ、メグは人間べったりの生活をしているので、人間様が寝る時間は、自分も寝るつもりらしく、あまり福の相手をしてくれない。

福がメグを玄関で待ち伏せしている間、メグは「猫進入禁止」の人間様の寝室に入れろと、抗議活動をしており、福はボッチ状態に置かれる。

子供の頃、仲間とかくれんぼしていて、気付いたら自分一人を残して、皆家に帰っていたという悲しい思い出話をよく耳にするが、いい歳の中年猫になっても、それを経験している福が、少しだけ不憫に感じる時がある。

【メグちゃん、おいらと遊んでくれよ~】
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先日、福が夜半過ぎに10回以上嘔吐し、ぐったりとなった。
このまま死なれても寝覚めが悪いので、初代猫からずっと診てもらっている獣医師に緊急搬送し、血液検査、レントゲン、点滴等の処置を行った。
しかし、結局、原因は判らずじまいで、当の福も、元の食い意地の張ったバカ猫に戻った(換言すれば、元気になったということ)。

福が動物愛護センターで世話になっていた獣医師先生いわく、福のようにぷくぷく太った猫は、体内に多くの水分を含んでいるので、何らかの外的刺激が引き金となって、気圧の著しい変化によって、体内の余分な水分を一気に吐き出したのではないか、とのことだ。

たしかに、メグが来てからは、晩飯としてスープ系のエサを与えることが多かったので、水分過多の福には Too much だったのかも知れない。

なので、今は2匹の猫の晩飯は、それぞれメニューが違う。
なんか、猫のくせに生意気だが、仕方がない。

【俺の晩飯は鮭のジャーキーな】(世の中をナメきった猫の図)
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先日、タレントのサンシャイン池崎氏が、保護猫団体から人間を怖がる保護猫を預かり、譲渡会に出せるレベルにまで人馴れさせる、という企画をテレビで放送していた。
この保護猫は当初、人間が手を出すとシャーシャー威嚇していたが、池崎氏の家にいる2匹の飼猫の様子を見て「人間は怖くない」ということを学んだのか、池崎氏に預かられてから数か月間で、短時間ならば人の手で撫でることが出来るレベルにまで、人馴れ度が上がっていた。

この人馴れ度が、ちょうど当家の福の現状と同レベルであるのだが、福の場合、ここまで来るのに4年以上もの歳月がかかっている。
この差はやはり人馴れした先住猫の有無であろう。

人間好きなメグが当家に来てから7か月が経ち、その間、福の人間様との接し方は明らかに変わったが、まだまだ「ちょっとだけ知り合いの野良猫」の領域を脱していない。

福を飼うに際して「最後の飼猫」などと力まず、最初から人馴れした他猫と多頭飼いすべきだったと、己の失策を反省する今日この頃である。

【福:メグちゃん、遊ぼうよ】
【メグ:デブは嫌いよ】
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当家に来て5年目に入ったというのに、相変わらず人間が怖い福は、利発で人馴れしたメグに押され気味ではあるが、まだ、かろうじて猫同士の順位は、上位を保っているようだ。

果たして、福ちんは、この微妙な優位性をいつまでキープできるのか…。

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人間様との折衝業務をメグに任せ、自分は自由気ままに、よく食べ、よく寝ている福は、最近毛並みが良く、すごく健康そうだ。たぶん今日現在、人間2人と猫2匹で構成される当家メンバーの中で、一番の健康体だと思う。

福はメグに比べて毛の量が多く、さぞかし抱き心地が良いと思われるのだが、奴をコアラのぬいぐるみのように抱っこし、もふもふできるのは、いつの日になることやら。

これって、「高嶺の花」を遠くから見ながら、身もだえていた青春時代の思い出とも若干オーバーラップするような…。


【気持ち悪いこと言ってんじゃねえよ!】
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時代が変わっても、味や経営方針を変えない店がある。
そういう店には大抵、ぶれない頑固なおやじさんか、しっかりもののおかみさんがいる。

福も、メグが当家に来て「癒し猫フェロモン」をばらまきまくっていても、一向に変わる気配がない。
メグがどんなに人間様に甘えてじゃれようが、福はそれを高いところから見物しつつ、相変わらず人間様とは一定の距離を置きながら、マイペースで暮らしている。

結局、「トモダチ作戦」で一番の幸せを手にしたのは、福かも知れない。

あまり関係ないのだが、福のふてぶてしい姿を見ていると、ユル・ブリンナー、スティーブ・マクイーン主演の西部劇「荒野の七人」のラストで、主人公たちが盗賊団から村人を守った後、村を去る際に「結局、この戦いに勝ったのは村人たちだ」みたいなことをユル・ブリンナーがつぶやいていたのを思い出す。

荒野の七人(字幕版)
ロバート・ヴォーン
2019-11-24


【猫まん】(ケージ内の寝床の出入り口一杯に詰まった福)
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福は、となりの椅子でメグがグーグー言いながら撫でられているのを横目で見つつも、いざ自分のところに人間様の手が伸びてくると、逃げてしまう相変わらずのビビリ屋だ。

しかし、人間様の愛撫を拒絶した数分後には、洗面所まで追いかけてきて、胸を張った姿勢の良い「お座り」をしながら、ジャーキー系のおやつを要求する。なんという図々しさ…。
そうは言っても、ヤツが多頭飼育崩壊の現場を生き抜けたのは、この図々しさゆえなのかも知れない。

「人間の上はあたたかいのよ♡」(メグ)
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「俺は遠慮しとくわ」(福)
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福が当家に着任して、もうすぐ5年目に入ろうとしているので、本プロジェクトのこれまでの経過を振り返ってみる。

もともと福は、我々の生活に精神的潤いと安らぎをもたらす、当家最後の飼猫(ザ・ラスト・キャット)になるはずであった。ところが、極度のビビリ症と頑なな性格が災いし、当家における福の位置づけは「人の手からエサをもらう程度に馴れた、住宅街に出没するタヌキ」のレベルに落ち着きつつあった。そこで、我々は昨年10月に、抜群に人馴れした保護猫のメグを保護団体からもらい受け、福の再教育と、4年も福に無駄飯を喰わせ続けた小生の心を癒すための新たなフェーズに入ったのである…。

しかし、考えてみると、筋金入りに人馴れしない性格の福が、結果的に典型的な癒し猫であるメグを当家に呼び寄せたのであるから、ある意味、福は「人を癒す」という「任務」を果たしたことになるのかも知れない。
やはりこいつは、タダモノではない!

【おいら、やるときはやるぜ!】
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着々と自分の世界「メグワールド」を築いていくメグに押され気味で、「縄張り」が減り続けていた福であったが、最近、当家のランドマークである「飾り棚の上」を奪還し、ちょっとだけ威厳を回復したつもりでいるようだ。

しかし、福が高所でのんびりしている間に、メグは新たな領地拡大に励み、遂には小生の仕事場の客人用椅子を占拠し、自分の物にしてしまった。
 
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(福)やっぱり、ここは見晴らしが良いのう。  (メグ)ここはアタシの領地よ!

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メグはうんこをした後、砂をかけずに、ど~んと出しっ放しで猫トイレから去って行く。
そのため、メグが「事」を始めたら、うんこ処理班が待機し、出来る限り素早く片付けるようにしている。

一方の福は、神経質なまでに自らの排出物に、入念に砂をかける習性を持つ。
そして面白いことに、自分がトイレを使わないときでも、メグがやりっ放しにしたうんこがあると、砂をかけて隠そうとするのである。

この福の行為は、動物行動学上、どのような意味を持つのだろうか?
単に臭いから砂をかけているのか、あるいは、自分が出したものと勘違いしているのか?

いずれにせよ、猫が2匹になって、うんこ処理班は以前より多忙になったことは間違いない。

【ちゃんと砂かけといてね♡】
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最近、福がメグの真似をして、人間様の椅子で寝るようになった。
その結果、人間様用の2脚の椅子は、猫どもに占拠されている時間帯が長く、我々が使いたいときは、ちゅーる等の好物で釣って、猫どもを他の場所に誘導するという余計な仕事が発生している。

メグは人馴れしているので、簡単に誘導できるし、最悪、無理やり尻を滑り込ませ、椅子をシェアするという荒業が使えるが、ビビリの福は、ちゅーるで釣ろうにも思うようには動いてくれず、椅子シェアなど問題外ゆえ、相変わらずの「めんどくさい奴」ぶりである。

とはいうものの、こんな福でも、メグが来る前はほとんどケージの中で寝ていたことを考えると、なかなかの進歩かも。

【なぜか自分のケージでは寝ない奴ら】
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福は、メグが人間様とじゃれているのを傍目に見て、人間に対する恐怖心が前よりも格段に減ったように見受けられる。最近は、メグを真似て、食卓の椅子の上で寝ているが、そのときに頭を撫でても、逃げなくなった。
我々は、この「進歩」を喜びつつも、「3年10か月でやっとこれか…」とため息をついていることも否めない。

一方、元気いっぱいで遊びまわるメグは、最近、妙な遊びを始めた。猫用玩具の「毛玉ボール」を咥えたまま、妙に色気のある声で鳴くのだ。
小生は、これを「ひとりМプレイ」と呼んでいるが、結構うるさいので、人間様が寝る時間にこの遊びに興じるのはやめてもらいたい。

【リフォームした玉ホームで惰眠を貪る福】
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福はメグと友達になりたいのか、はたまた口説き落としたいのか、その意図はよくわからないが、メグのあとをついて廻っている。福の思惑どおりに物事は進んでいないものの、一匹で飼われていたときよりは活き活きしており、何やら楽しそうだ。

一方、メグのほうも、尻の匂いを嗅がれるのは嫌なようだが、福に対してあからさまな敵意を抱くこともなく、適度な間合いをとりつつ、当家において「自分の世界」を着々と創りつつある。

犬と違って、とことんマイペースな猫は、人間様の生活空間に、人間そっちのけで勝手に「猫社会」を築いてしまうところが面白い。

急速に築き上げられつつある「メグワールド」において、福が今後どのようになっていくのか見ものだ。

【微妙な距離感】
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メグのトライアル期間が終わり、正式に当家の猫となった。

人間馴れしていて、小生のようなスケベおやじなど、すぐにメロメロにできる接客術を身につけたメグのふるまいを目の当たりにした福は、以前よりも人間に積極的に関わろうとしているように見える。

特に欲しい物(鮭のジャーキー)を要求するときは、これまでよりしぶとく人間様にまとわりつき、それでも無視していると、怪獣ギャオスのような変な声で鳴くようになった。

高倉健のように渋くて寡黙だった猫が、ギャオスっぽくなってしまったのは、少し残念な気もする…。

【ギャオス】©角川映画
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【鮭おくれよ~ギャオー!】
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当家の先代猫ウーピーは、ちょうど福やメグの年齢(8~9才)の頃に、突然何かに取り憑かれたように、唸りながら自分の尻尾を攻撃する「発作」を起こすことがあった。まるで映画「エクソシスト」のような現象に、一時はどうしようかと悩んだが、この発作は年を重ねるにつれ自然に治まり、結局ウーピーは19才7か月の老齢まで生きた。

そういう意味では、福の「ビビリ症」など可愛いほうなのかも知れないが、人懐こいメグを見ていると、つくづく「猫もそれぞれ」だと思う。

メグは福と同じ多頭飼育崩壊の現場で保護されたのであるが、いわゆる「社会化期」には当時の飼い主に可愛がられていたらしく、人間に対する過度な恐怖心はない。それに対し、福はおそらく生まれてから3、4才で保護施設に収容されるまで、ほとんど人間と触れ合うことはなかったものと思われる。

福との出会いは、約4年前、某県動物愛護センターのホームページに「頑なな猫」と紹介されていた福を小生が見つけ、何となく興味をもったのがきっかけであった。思い返してみれば、福を同センターにもらい受けに行った際に、そこの恰幅のよい所長が「どうしてその猫にしたの?」と不思議そうに我々に問いかけてきたのは、今になってみると「ああ、そういうことだったのね…」と遅まきながら納得している。

「人あしらい」が上手いメグが来て、この後、頑なでビビリ症の福がどのように変わっていくのかが、小生の最近のプチな楽しみになりつつある。

【自分、まだ人間ちょっと怖いっすけど、何かもらえますか?】
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ひきこもり気味であった福の生活は、売れっ子キャバ嬢っぽい美猫メグの出現により一変した。

ここ数カ月は、摂食時と排泄時以外は、ほとんどケージの中で寝ていた福であるが、メグが来てからは、探偵業を始めたらしく、メグを尾行したり、抜けがけで人間様に鮭ジャーキーをねだったりと、結構忙しそうにしている。

ツンデレのメグは、無言でついてきて、時々お尻の匂いを嗅ごうとする変態探偵のことは、ほとんど無視しており、どっちが先住猫かわからない状態だ。

ただ、我々の興味がメグに分散されたこともあり、福のビビリ症がちょっぴり軽減された気がしないでもない。

今日も午前中は二匹で家中を走り回り、午後は爆睡。

【リビングに移転した玉ホームで寝る福】
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【女房の椅子を占拠して寝るメグ】
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福の「トモダチ」としてNPO法人から1か月のトライアルのためにやってきた「メグ」。
福と同じくらいの推定7才にしては小柄で、人懐っこい美人猫だ。
とにかく「人あしらい」が上手い!
目が合うと「ニャー」と可愛く鳴き、撫でるとじゃれついてくる。
しかし、捕まえようとすると、するっとかわして逃げる。
まるで、売れっ子キャバ嬢のようだ。
【メグ】
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福は、人間にビビりながらも、メグのあとを無言で付いて回り、時々近づき過ぎて「シャーッ」と威嚇されるが、意に介することなく「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシのように、メグのそばにぼーと佇んでいる。

果たして、福は今後メグから「売れっ子キャバ嬢の人間対応術」を学んでいくのだろうか…。
【ご対面】
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ここ最近の福は、昼間は自分のケージに引きこもり、腹が減ると出てきて、我々とソーシャルディスタンスを開けつつエサをねだり、食べたらまたケージで寝て、人間様が寝静まると一人遊びに興じる、という「ほぼ野良猫状態」に逆戻りした感じだ。

福を迎え入れてから、既に3年の月日が経過し、奴を「癒し猫」にすることに絶望した我々は、ついに禁断の手「トモダチ作戦」の決行を決定!
先週の日曜日、保護猫活動をしているNPOの施設を訪れ、トモダチ猫の候補と面会した。

当該施設では「メグ」と名付けられているこの猫は、福と同じく多頭飼育崩壊の現場で救助された同年代の雌猫であるが、よく人馴れしていて社交的である。

明日からいよいよ1か月のトライアルが始まる。
メグが人間様と接する様子を見て、福のビビリ症が改善すればよいのだが…。
トモダチ作戦が福にとって吉と出るか、凶と出るか…。

ちなみに、小生は若き日のメグ・ライアンが好きだったので、トモダチ猫の名前はそのまま「メグ」で行く予定。

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福は、最近ケージに入っている時間が長い。ケージ内にぶら下がっている「テント」に入っていることもある。だから、奴に触りたいときは、毎回、福がどこにいるかを確認してから、もっとも有効な「お触り」の方法を思案することが小生の日課となっている。

こんな馬鹿げた日課を続けていたある日、まるでデジャブのように「ガキの頃にも、こんなことやっていたような…」という既視感を覚えた。そして、気付いた。これは子供の頃、プラスチック製飼育箱の中で飼っていた「虫」を探すときの感覚と同じなのだ!

そうか、福は「虫」だったのか…。たしかにカブトムシの幼虫は人には馴れないよな。

ちなみに、福はケージ内に小生が乱入して来ることを歓迎してはいないが、激しく嫌がっている様子もない。

【福ん家】
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この間、テレビで「猫ヘルパー~猫のしつけ教えます~」というのをやっていた。
(ご参考)https://www.discoveryjapan.jp/program/il17j60opo/

アメリカの番組らしいのだが、腕に入れ墨バリバリのJackson Galaxyというスキンヘッドのオヤジが「飼い主以外の訪問者に対して超攻撃的な猫」とか「部屋をぐちゃぐちゃにする猫」などについて飼い主の相談に乗り、その悩みを解決するという内容である。

飼い主以外の人間に対しては、シャーシャー威嚇し、興奮してしまうと飼い主でもどうすることも出来ない凶暴な猫が、このスキンヘッドオヤジのアドバイスによって、人間に対して親和的になったという結末には、なかなか懐かないバカ猫と同居する身としては、思わず見入ってしまった。

ただ、当家の福の場合、「懐いていない」といっても、むやみにシャーシャー言って人間様を威嚇するわけでもなく、TPOによっては、猫の急所であるはずの腹をワサワサとまさぐるように触っても怒らない「中途半端な似非飼猫状態」ゆえに、たぶんスキンヘッドオヤジに相談しても”He looks like an ordinary cat to me."(僕には、彼は普通の猫にしか見えないよ *注:胡散臭い吹き替え調で)とか言われて終わりだろう。
猫ヘルパーをも騙す「飼猫モドキ」恐るべし。

まあ、何とも言えない怪しさが漂う海外ドキュメンタリー番組ではあるが、猫好きにはおすすめ。

【スキンヘッドはいいから、なんかくれよ】
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福は最近、飾り棚の上には登らず、もっぱらケージの中でくつろいでいる。

相変わらずの臆病者だが、「隣の晩御飯」よろしく「おじゃましま~す」などと叫んで、ケージに頭まで突っ込んで触りに行っても、少し迷惑な顔をしながらも、拒絶はしない。

よく馴れていた先代猫亡き後、もふもふを抱きしめることを夢見て、動物愛護センターから引き取った福であったが、どうやら目論見が外れたようだ…。

奴は今日もケージの中で、毛皮の敷物と化している。

【おたく、どこのテレビ局?】
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最近、福の生活パターンが、当家に来たばかりの頃のように、また「夜型」になっている。

朝から夜10時くらいまではケージの中で寝て、深夜から朝方にかけて、飯を喰らい、排便をし、走り回る、という夜行性動物の生態を忠実に再現してくれている。
夏休みの自由研究の対象にするには、持って来いの素材であろう。

野生のタヌキのような自由な生活を満喫している福であるが、奴は小生が「何のためにこんな野生動物を飼っているのだろう?」と時々思い悩んでいることを知らない。

 

【道端でくたばったタヌキ】
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夏といえば怪談、怪談といえば「貞子」。
映画の「貞子シリーズ」はほぼ全部観たと思うが、観終わった後の「後味の悪さ」が癖になり、テレビで放送されていると、ついついチャンネルを合わせてしまう。これは、まさに「怖いもの見たさ」という言葉の意味を、身を持って学習しているようなものだ。

福は、よく貞子のような目をして、小生の様子を見ている。
反転した顔が、かわいいけど、ちょっと怖い。

【さだこにゃ】
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先代猫のウーピー(♀)は、よく押し入れや物入れに無理やり入り込み、寝ていた。
しかし、福の場合は「寝る」のではなく、「小便する」危険性があるので、人間様の収納スペースへの立ち入りは禁止している。

造り付け収納スペースの扉は、ずっと閉めておくと利便性や通気性が悪いため、開けっ放しにしているので、籐製のラックに段ボールを取り付け、猫防止用バリケードを作った。
段ボールに印刷された「amazon」の文字が丸見えなのは無粋ゆえ、下の写真のように、バカ猫の写真を使って、ちょっと遊んでみた。
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これをずらして、物入れの前に置き、バリケードにしているが、福は自らのだらしのない姿を見て改心したのか、今のところ、この上を乗り越えて物入れの中に侵入しようとはしていない。

【…っていうか、暑いんだよね】
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「癒し猫」にするために動物愛護センターから引き取った福であるが、本猫には「癒し猫」になる気などさらさら無く、相変わらず気儘な居候として、我々人間様に好物の提供と便所掃除を要求しながら、ふてぶてしく暮らしている。

福が、我が家に来た当初、まだ小生に期待と気合が溢れていた頃に、面白半分に段ボール箱で作った「別荘」がある。しかし、福がこれを使うことはなく、数カ月前に家の片づけをした際に、小生の仕事部屋に移動し、放置していた。
【別荘】
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福の「人間馴れ」の進捗があまりにも遅いのに業を煮やした小生は、可愛いゴロニャン猫「たま」を飼うことを妄想し、この別荘を「たまホーム」と名付けた。
そして、空しい妄想の月日が流れていったのであるが、昨夜、なんと!福が「たまホーム」の中に入ったのだった!!

これは「癒し猫」に近づいた進歩の証しなのか、はたまた、いつもの人を惑わす気まぐれなのか?

【なんか狭いな、ここ】
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当家に来たときから与えていたマグロやチキンの犬猫用ジャーキーに飽きてきた福が、最近ご執心なのは以下。
☆ 鮭のジャーキー(https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/225604/)

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☆ カツオのジャーキー(https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/211774/)
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結構、魚臭ぷんぷんで、”オヤジの酒のつまみ感”がいっぱいのおやつ。

「癒し猫への道」は、ほとんど進捗がなく、ほぼ停滞したままの福だが、自分の要求だけはしっかりとしてくる「面倒臭いおっさん」への道はまっしぐらだ。

【俺の目は騙せねえぜ】
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福は、ビニールや紙などがストックされている場所に小便をする癖がある。
どうやらガサガサ音がする物の上で小便をすることに、何らかのエクスタシーを感じているらしい。

これまでにも、物入れにしていた米袋や古新聞紙入れ、プラスチックの緩衝材の入った桃の箱などに小便をしては、小生にどやされてきたが、先日はわざわざクローゼットに入りこんで、粗相をやらかした。

現場検証をした感じでは、これが初犯ではなく、何回目かの犯行であるものと推察された。
夜中に女房とわーわー言いながら現場の始末をしていたら、バカ猫はばつが悪いときの避難場所である家具の隙間(通称「ペナルティボックス」)に逃げ込んで、「こりゃ、やべぇことになっちまったな…」という顔をしていたが、翌朝には何事もなかったかのように、いつもの場所でくつろいでいた。

やはり、猫に反省はなし!

【ん?何か事件でも起きたか?】
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先週の土曜日に、初めて獣医に連れて行き戻ってきたら、ビビリ猫に「先祖帰り」してしまった福は、その後、36時間ほど我々との面会拒絶を継続した後、ようやく「馴れ度」が元のレベルまで回復した。
それどころか、ある意味では、以前の福よりも「素直」になった感がある。

たぶん、ビビりながらも「同居者」として認知していた我々以外の人間である獣医師に体を触られ、注射を打たれたことによって、「同居する人間に対する恐怖 < 外部の人間に対する恐怖」という比較論により、我々の順位が上がったのかも…。
しょせん奴の頭のレベルは、そんなものなのだろう。

「36時間」といえば、この間、テレビで映画「48時間」をやっていたが、やっぱりアメリカ映画は面白い!
48時間 (字幕版)
アネット・オトゥール
2013-11-26






【てやんでぃ!】
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昨晩、福がウンコをした際に下血したので、今朝方、福を洗濯ネットで捕獲し、初代猫の頃から世話になっている獣医に連れていった。

当該獣医の見立てでは、ウンコが硬いための「切れ痔」のような症状により出血したのであろうとのことで、とりあえずは命に関わるような病気ではなさそうゆえ、そっちの心配は解消されたのだが…。

洗濯ネットに入れた時には暴れるわ、暴れるわ。獣医で体重を計量したら、6.2キロもあった。
こんなデブが暴れたら、そりゃ「大捕り物」になるわな。

福にとっては、当家に来てから「初めての捕獲」だったので、相当ビビったのだろう。
獣医から帰ってきて、部屋の中で逃がしてやったら、まるで虫のように、部屋の隅の家具の隙間に入り込んで固まってしまった。

せっかく多少は馴れてきたのに、これでどこまで「先祖帰り」してしまったのか、ちょっと心配。

【しばらくお前らの顔は見とうない!】
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福は、当家に来てから3年が経過しているが、その間、「猫っぽい仕草」をしたことがほとんどない。

☆福がやらない猫っぽい仕草
1.ニャーと鳴く(但し、ウンコする前は除く)
2.喉をゴロゴロ鳴らす(代わりに、何か欲しい時はフガフガ鼻を鳴らしている)
3.前足でモミモミする
4.人間や物に、体をすりすり擦りつける

はじめは、我々に懐いていないからかと思っていたが、どうやらそういうことではないらしい。
たぶん、ヤツは猫ではないのだろう。
そう思っていれば、ヤツがなかなか「癒し猫への道」を進んでいかないことへの我々のストレスも、多少は緩和されるというものだ。

【行き倒れのタヌキ!】
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男ならば、若いころに思わせぶりな態度の女子(おなご)に人生を翻弄され、悶絶した経験が一度や二度はあることだろう。

中途半端に馴れている福の態度も、これに類するものであるが、可愛い女子ならばともかく、箱からキンタマのはみ出たオス猫に、心をもてあそばれるのは御免こうむりたい。

【おにいさん、遊んでいかない?】(どうよ?どう見ても飼猫だべ)
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先代猫(ウーピー♀)は市販の「猫草」を食べると、すぐに吐いた。
毛が柔らかく抜けやすい猫だったので、毛づくろいの時に体内に入った毛を吐き出そうとして猫草を食べているのかと思ったのだが、ある獣医師曰く「猫はそんなに賢くないですよ」とのこと。

福は、毛が抜けにくく、毛づくろい時にあまり毛を飲み込まないようだが、それでも猫草を食べる。
そして奴の場合、基本的には食べた猫草は吐かずに、後方の出口から最終処分している。

当家二代の猫の事例を考えると、猫は「そんなに賢くない」としても、やはり何かの目的を持って猫草を食っているようにも思えるのだが…。

【食べたいから食べるのさぁ】
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気が強く、若い頃は少し頭が”壊れていた”と思われる先代猫のウーピー(♀)とは、よく荒っぽいプロレスごっこをして遊んだ。
「ネコマスク、マスクを脱げ!」などと言って首のうしろの皮を引っ張る小生の手を、ウーピーは手加減することなく噛み、後ろ足でガチの蹴りを入れて血まみれにしたものだ。

福にこんな「マスク剥ぎ」を敢行したら、たぶんヤツはしばらく再起不能だろう。
体は先代猫よりもプロレス向きなんだけどなぁ。実にもったいない。

さて、プロレスと言えば、ミッキー・ローク主演の映画「The Wrestler」がオススメ。
全盛期を過ぎたかつてのスターレスラーが、破たんした家族との関係を修復し人生をやり直そうと考えるが、「人はそう簡単には変われない」というのが世の道理。
過去の栄光を背負いつつ、不本意な現在を生きる中年男を描いた、哀愁漂う人生ドラマ。

プロレスに興味が無くても、十分楽しめます。

レスラー (字幕版)
マーク・マーゴリス
2013-11-26


【猫もそう簡単には変われないにゃ】
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その昔、大相撲に「朝青龍」(あさしょうりゅう)というモンゴル人横綱がいた。
小生はこの力士の“悪童っぽい”ところが好きだったが、そのやんちゃな素行が相撲協会のお偉方の顰蹙(ひんしゅく)を買い、引退に追い込まれてしまった。

朝青龍は立ち合い前の最後の仕切りの際に、すり足の素早い動作で、サササっと移動して塩を取りに行っていたが、福がケージから出てきて、爪とぎ場に入る動作が、それによく似ている。

そういえば、小柄で筋肉質の体形、そして態度のデカさも似ているかも…。

【時間です!】
サササっとやってきて…      
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ポジションを決め…
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ごろ~ん、待ったなし!
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福が当家に来てから4年目に入った。
相変わらず人に触られることを好まず、「職業飼猫」として、義務的に人間様と同居している状態である。
中年猫になるまで、多頭飼育崩壊の現場と動物保護愛護センターで過ごした福は、生い立ち的に今さら人間様にゴロニャンする猫に変身するのは難しいのかも知れない。

「生い立ち」と言えば、最近観たオススメ映画に「グリーンブック」がある。
1960年代の米国で、天才黒人ピアニストが人種的偏見と闘うために、粗暴なイタリア系白人を運転手兼用心棒として同伴し、敢えて黒人差別の激しい南部に演奏ツアーに出掛けるという実話に基づく作品。
それぞれの「生い立ち」を反映した特徴的なシーンが面白く、重いテーマながら、最後は温かい気持ちにさせてくれる感動作。
イタリア系用心棒の奥さんが可愛くて性格も良い!

グリーンブック公式サイト:https://gaga.ne.jp/greenbook/

グリーンブック(字幕版)
ディミテル・D・マリノフ
2019-10-02


【育ち悪いっすけど、何か?】
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福は作業着の人が怖いらしい。

設備点検等の作業員が当家に来訪した際には、部屋の隅っこの隙間に頭だけ突っ込み尻隠さずで小さくなっていたり、ケージの中に居ても、周りを作業員が歩き廻ると、パニックになってケージから逃げ出そうとしたり、ビビリ症が急激に悪化するようだ。

小生の想像であるが、奴を多頭飼育崩壊の現場から保護する際にも、何人もの作業着姿の人間が現れて、捕獲作業を行ったのではないだろうか。

挙動が不審であるとして、警察官に職質された人が、その後、制服警察官を見るとビビるのと同じ心理なのかも知れない。

【ダッシュ!】
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高校時代に母親が作ってくれた弁当は、ご飯におかずの汁が染みて、茶色かったような記憶がある。
最近「サラメシ」等のグルメ系番組では「キャラ弁」とか見た目が綺麗もしくは面白いものがもてはやされているように思えるが、個人的には、ご飯がおかずの汁を含んだ「茶色い弁当」が最も美味いと思う。

茶色い弁当と言えば、東京蒲田にある「鳥久」という弁当屋の弁当は、見た目は比較的地味であるが、ここの「から揚げ」は他にはない美味さで、一度食すと癖になる味だ。
鳥久 http://torikyu.co.jp/shina.html

福が爪とぎの箱に入っている姿も、茶系の弁当のようであるが、こちらは食すと多分まずいと思う。

【ねこ弁大盛り】
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最近、福は「現状に満足している」ように見える。
嫌々ながら、時々人間様に触らせていれば、メシが食えて、トイレがきれいに保たれ、暖かいところで寝られると、バカ猫なりに考えているのかも知れない。

そこで、福をもっと人間に懐いた「癒し猫」にするためには、人間を恐れず、甘えることを知っている猫を、もう一匹飼うのも一手であると考えた。
名付けて「トモダチ作戦」。

この「トモダチ作戦」の是非について、福がかつて世話になっていた某県動物愛護センターの獣医師先生に意見を訊いてみた。
当該獣医師先生曰く…
・福は多頭飼育崩壊の現場出身なので、他の猫との関係性は大丈夫なのではないか。
・他の猫が来ることによって、人間の関心が分散するので、福のストレスも減るはず。
・猫にも学習能力があるので、他の猫が人間に懐いているのを見て、福も多少は変わるかも。
…とのことで、比較的ポジティブな意見を頂戴した。

とは言うものの、福と「他の猫」の関係がうまくいかない場合のリスクや、単純にウンコ処理作業等の我々の猫関係労働が倍になるというネガティブ要素を考えると、そう簡単には「トモダチ作戦」に踏み切れない。

本件、しばらくは当家における継続審議事項である。

【ん、誰か来るの?】
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福は、人間様が面白いと思う映画が好きだ。
なぜならば、人間様が映画に集中すれば、自分にちょっかいを出されないから。

一方、「ねこ自慢」とか「もふもふ」などの猫番組は、どちらかというと苦手だ。
なぜならば、番組終了後、「なんでお前はああいう風にならないんだよ!」と人間様に絡まれるから。

福の今週末のオススメはこれ!
「ショーシャンクの空に」(原題:The Shawshank Redemption)
ショーシャンクの空に(字幕版)
クランシー・ブラウン
2013-11-26

本当は無実なのに、殺人罪で刑務所に収監された元銀行マンは、半ば人生を諦め、金融の知識を使って、刑務所内で一目置かれる立場を築き上げる。そんなある日、新入りの囚人から自分の無実を証明できる情報を聞き、再び希望を抱くが、その希望が打ち砕かれた時、彼は脱獄を決意する。
共演のモーガン・フリーマンが、やっぱり渋い!

【こら、映画に集中しろよ!】
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先日、テレビで「なぜ、牛などの草食動物は肉を食べていないのに筋肉質なのか?」のようなことをやっていた。これに対する答えは、簡単に言えば「草食動物は腸内の微生物を最終的に消化するので、肉を食べているのと同じくらいプロテインを吸収している」ということらしい。

そこで小生がさらに疑問に思ったのは「なぜ、猫はトレーニングもしていないのに、高さのあるジャンプや俊敏な動きを可能にする筋肉が付いているのか?」である。

福のように、いつもゴロゴロ寝ているだけの小太りでどん臭い猫でも、それなりのジャンプ力はあり、腕っぷしもなかなかのものである。ヤツの頭をいじくっていると、時々嫌がって、肉球で小生の手をグッと押し返そうとすることがあるが、このときのパワーは驚くほど強い。

いろいろな器具を使って日々トレーニングに励んでいる筋トレおたくの小生から見ると、だらだらしていても筋肉を維持できている(らしい)福が羨ましい。

【どうよ、この肉体美!】
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この間、テレビで「お手」をする猫を紹介していた。
「お手」をしたらご褒美に「ちゅーる」を舐めさせてやることで、猫にも犬のように「芸」を覚えさせることができるそうだ。
ただ、このように食べ物で釣って芸を覚えさせる手法は、食い意地の張った猫にしか通用しないらしい。

福は、そもそも人間に触られることが嫌いなので、何をご褒美にされようが、自分から肉球を差し出すことなどあり得ない。その上、ヤツの出地は野良ではなく、多頭崩壊現場なので、一応食べ物に困ったことはないらしく、あまり食い意地も張っていない。

ペットとしてのサービス精神に乏しい福は、飼主様を喜ばせようという殊勝な気持ちなど微塵もなく、呼びかけても、この態度。

【ん?】
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新型コロナに始まり、新型コロナに終わりつつある2020年。
ウィルスの感染力が強まったとかで、万が一感染した場合の面倒臭さを考えると、ちょっと飯を食いに出掛ける気にもならない。
そんなときはレンタルDVDでホームシアターとしゃれこむのが賢明。

最近観たのは、母娘つながりの2作品。
まず「ジュディ」は、映画「オズの魔法使」で一躍有名になった女優、ジュディ・ガーランドの数奇な生涯を描いた伝記的作品。
小生もジュディ・ガーランドをリアルタイムで知る世代ではなく、彼女が「オズの魔法使」の中で歌った「虹の彼方に」くらいしか知らなかったが、映画の予告編を観て、DVDを借りてみる気になった。

一度はスターダムにのし上がったものの、酒や薬物で問題を起こし、晩年は仕事を得るのに苦労するほどまでに落ちぶれたジュディは、ロンドン公演で再起を図る。
芸能生活では天国と地獄を味わい、私生活では5度の結婚を経験したジュディの生き様は、我々市井の小市民には想像を絶するものであるが、それなりに楽しめる一作である。

ジュディ 虹の彼方に(字幕版)
ダニエル・セルケイラ
2020-09-02



また、そのジュディ・ガーランドの娘、ライザ・ミネリが主演した映画「キャバレー」は、第二次世界大戦前のベルリンが、ナチの台頭によって右傾化していく様子を、市中のキャバレーで上演されているショーを通して風刺的に描いており、なかなか味のある異色作。
この映画は、ネット等の映画評で「ミュージカル」に分類されていることがあるが、出演者が歌いながらセリフを言うような歌劇(例えば「サウンド・オブ・ミュージック」のようなもの)ではなく、あくまで社会派作品である。

キャバレー [DVD]
ジョエル・グレイ
JVCエンタテインメント
2001-01-24


福は、小生らがDVD映画に集中していると、触られないので、結構ハッピーなようだ。

【いや~、映画ってホントにいいですね】
(おまえは水野晴郎か!)
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シャム系の猫は「目が悪い」という情報をネットで見たことがあるが、福も御多分に漏れず、視力はあまりよくないようだ。
目の前に好物の煮干しをぶら下げても、なかなか気づかないことがある。
反応が悪いので、車のワイパーみたいに、煮干しをぶんぶん振り回したら、怖がって逃げた…。

しかし、当家に来た直後は、我々が猫のおもちゃをどこに仕舞ったかを目で追って、夜中にそれを取り出すという芸当をなし遂げたことがあるので、たぶん福は近くの物が見えにくい「遠視」なのだろう。

今度、ハズキルーペでも装着してやろう。

【わ、渡辺謙です】
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福の脱走騒ぎの後、某県動物愛護センターでこいつの世話をしてくれていた獣医師に、女房が事の顛末を話したところ、「それ(=自力で戻ってきたこと)は、福ちゃんがお宅を”自分の家”と認識しているんですよ」と言われた。

ふ~ん、ここはこいつの家なんだ…。
で、小生らは同居人?不動産の共有者?

まあ、どっちでも構わないが、もう少し愛想よくなれよ。

今日も福は、人間との微妙な距離を保ちながら、我が家でのうのうと暮らしている。

【マイベッドは最高】
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